行政書士の繁栄講座

司法改革と行政書士の将来像

 

                         

若い弁護士必読の書である。

 本書は若い行政書士,働き盛りの行政書士の先生方の日常の業務遂行が円滑にいき,そして職域が,さらに拡張し,さらに稼ぎを増やすために書かれている。

 ところが行政書士の金儲けのノウハウの本であっても,その骨組が士業の中核にある弁護士を中心とする司法改革と弁護士や行政書士の将来像を鮮明な青写真として書いたものだから,若い弁護士,働き盛りの弁護士の皆さんが本書の記述を知って非常に驚いておられる。

 

司法試験制度は実質上は廃止されている。

 司法改革は,今や90%が改革されている。

 嘘をつくな!毎年司法試験が行われ2000人の合格者を出しているではないか!・・・実は既に廃止されていて,弁護士業界は変質しているのである。

 本書は,この舞台裏を事実関係の経緯を示して詳述している。司法試験とか司法修習生,司法研修所などと旧司法試験と同一用語を用いるから欺まされるのである。

 

七士業は合併,統合される。

 旧司法試験は超秀才でなければ合格できない国内最難関の国家試験とされていたが,現在の司法試験は弁護士自治を崩壊させる手段として司法試験合格の学力を隣接他業務と同程度にした上で,弁護士になった後の収入も隣接他士業と同程度にして長期的には七士業(八士業とも言う)を合同合併させるのである。正確には法律ロイヤー型と会計ロイヤー型(税理士,公認会計士)の二種になる筈である。

 

裁判官,検察官はどうなる。

これは心配は要らない。将来はともかく当面は司法試験合格者2000人のうち5%程度100人前後は優秀なのが居る。その連中だけ判,検事に採用するのである。そして,判,検事のみ採用の上級職試験となる。

 

弁護士自治の廃止。

弁護士会の強制加入制度は廃止される。弁護士登録をしなくても弁護士業務が遂行できる「法曹有資格者」制度がまさに,それである。

弁護士法72条の法律事件の弁護士独占が崩壊して今や弁護士法72条は穴だらけで空洞化していることに,ほとんどの弁護士は気付いていない。

 

本書の極秘出版。

本書は,これらの経緯と現状を明快に詳述している。

本書は弁護士業界を刺激しないよう東京都と埼玉県の行政書士だけを対象にして発行部数も僅少だった。店頭に並べている本屋は東京の3店舗のみで秘密裏に販売していた。司法改革について,弁護士業界は現状を知らず無知な状態で愚痴,不満を言い続けていた。

ところが,本書は,司法改革の現状をありのままに明快に明らかにしている。これが弁護士業界の一部に知られ,局地的乍ら大問題となっている。驚いたのは,いわゆる市民派,人権派と呼ばれる弁護士であり,もっと驚いたのは地方所属の弁護士たちである。本書は,もはや秘密裏の販売ではなくても良くなった。

従って,ここに公開させて頂く。どうぞ御笑覧下さい。

発行所

 行政書士の繁栄講座 司法改革と行政書士の将来像

  著 者:坂本廣身

  発行者:井田 隆

発行所:弁護士会館ブックセンター出版部LABO

  発 売:株式会社大学図書

  本体価格
:4167円

   発行日:平成26年3月1日

著者